図解雑学 文字コード』 紹介

加藤弘一
書影

 『電脳社会の日本語』につづく文字コードの本です。一項目読みきり形式で、左のページに本文、右のページに図解を載せましたので、かなりわかりやすくなっていると思います。

 当初は『電脳社会の日本語』の内容をさらに噛みくだいて説明しようと考えていましたが、執筆中に欲が出てきて、以下の三つのポリシーによって全面的に書き直しました。

  1. 『電脳社会の日本語』以降の最新動向をフォローする。特に国民の生活に直接かかわる電子政府、住基ネットの現状と問題点を伝える。
  2. 文字コード・アーキテクチャの一つの到達点である「文字グリフ分離モデル」からふりかえって文字コード史を再構成し、統一的な視点を提供する。
  3. 『電脳社会の日本語』で割愛したサイド・ストーリーを紹介し、文字コード史の全体像を伝える。特に「電子政府文字情報データベース」の構築にあたっている国立国語研究所、情報処理学会、日本規格協会旧FDPCと文字コードの関わりについて詳しく紹介する。

 文字コードは決して技術だけの問題ではなく、複雑な背景がからみあっています。技術志向の本ではありませんが、本書の内容は技術者の方にも役に立つと思います。

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