加藤弘一公式サイト

to English version

 

「ほら貝blog」

2月5日

 国立近代美術館で「アンチ・アクション」展を見た。敗戦後、多くの女性前衛画家が活躍し、アンフォルメルが後押ししたが、1960年代にはいるとアクション・ペインティングに流れが変わり、草間彌生一人を除いて、女性画家が忘れられていったというのだ。

 安部真知への関心から見に行ったので、安部真知がはいっていないのは残念だったが、同時代の女性前衛画家の志向がわかって面白かった。福島秀子の「人」と「ホワイトノイズ」には見いってしまった。江見絹子には桑間に通じる底知れなさを感じた。赤名桂子と多田美波もよかった。

衆院選挙が終盤に入った。マスコミは自民圧勝と報じているが、天候が心配だ。

 創価学会は折返し地点に来てから、旧立憲候補に対するフルスペックの支援を指令したという。指令が遅れたのは、政権交代するつもりがなかったからではないか。旧立憲中心の政権なんて無理である。自民党を辛勝させれば、公明票の威力を思い知った自民党左派議員が高市おろしをしかけ、第二次石破内閣が発足する。そうしたら、中革連を解散して、自公再連立というわけだ。

 公明党側からの唐突な連立離脱や、岡田克也氏による執拗な台湾質問も、自民党左派による高市おろしを誘発しようという仕掛だったのではないか。十年前なら、高市内閣は瓦解していたかもしれない。今回の選挙は、圧勝でなければ、高市おろしが起こるかもしれない。

2月7日

 ゆりやん監督の「禍禍女」を見た。笑いの要素は皆無のホラー映画だった。前半は「呪怨」を思わせたが、後半、自殺したとされる女子高生を追っていくうちに呪いの大木に集約されていく展開は「ドールハウス」に近い。「ドールハウス」と違って辻褄の合わない部分を残したのはよかった。

2月8日

雪で心配したが、投票率は思いのほか上がり、自民党が大勝した。2/3を確保しただけでなく、岡田克也氏や小沢一郎氏、枝野幸男氏が落選したのは大きい。この三人は政界の癌だった。岡田克也氏が政治生命を失ったことで、これまで順調だったイオンの中国法人は接収される方向だろう。

 創価学会の牙城の八王子で萩生田氏が当選したことで、自公再連立の目は完全になくなった。参院や地方議会の公明党議員の多くは自民党との再連立を望んでいるというが、片恋で終わることが確定した。

 高市政権圧勝によって中国との関係が悪化するのではないかと左翼の人が騒いでいるが、逆だと思う。中国は高市政権の基盤が弱いとみて、あの手この手で揺さぶりをかけ、自民党内の親中派の造反をうながしてきたが、それが不可能だとわかれば、妥協の方向に舵を切るだろう。

 選挙ドットコムによると、創価学会票は確かに旧立憲候補に流れたが、立憲の岩盤票がメルトダウンを起こしたので惨敗したという。立憲が強硬に反対してきた安保法制と原発再稼働を旧立憲候補があっさり受けいれたことで、本来の支持層が離れたというわけだが、この説明には無理がある。

 安保法制と原発再稼働に反対する左翼岩盤票が旧立憲候補を見限ったなら、共産かれいわに流れたはずだ。しかし両党とも惨憺たる結果に終った。立憲の票が流れたのはチームみらいのようだ。立憲が失ったのは左翼岩盤票ではなく、無党派の反自民票だろう。

 不気味なのは小選挙区で参政党が10%前後を得票していることだ。参院選での躍進は、左傾化した石破自民を嫌った保守票が流れたためという見方が一般的だが、今回、保守票は自民党にもどったはずだ。この期におよんで参政党に投票するのはどういう人たちなのだろう?

過去のエディトリアル
kato_horagaiをフォロー

ノート

『トリスタンとイゾルデ』ストア ・ 漢字学入門ストア

新着案内

拉致被害者70人以上、全員帰国まで
拉致問題解決を祈って

読書ファイル

ほら貝目次

◇ 新着案内
◇ ごあいさつ
◇ 作家と語る            Aug05 1996
◇ 石川淳を読む           Mar07 2001
◇ 安部公房を読む          Mar07 1999
◇ 記号学を探して       Nov11 2017
◇ 拙著紹介
『電脳社会と日本語』(文春新書)
    紹介ページ            Apr30 2000 更新
    サポートページ          Apr05 2000 更新
『図解雑学 文字コード』(ナツメ社)
    紹介ページ            Aug05 2002 更新
    サポートページ          Aug05 2002 更新
◇ ライブラリー
批評                  Feb28 2004 更新
映画                  Mar01 2004 更新
演劇                  Jul06 2000 更新
SF                  May25 1997 更新
本                   Jul21 2001 更新
書名索引、著者名索引、総目次
◇ 文芸ホットリスト          Dec03 2000
◇ 作家事典              May22 2000
◇ サロン               Dec14 2000
全更新履歴
◇ e文具案内             Apr10 2001
◇ 文字コード問題を考える       Mar23 2000
◇ トピカ
「漢字」、「チベット」、「アメリカ先住民」、「蜷川幸雄」、「ラカン」
◇ Bookmark設定の手引
1996/03/27からの訪問数
Local Counter:

Counter Digits' Counter:
Copyright 2009 Kato Koiti. All Rights Resereved.

ご意見、ご感想は に。
ウィルスの温床であるHTMLメールと添付ファイル付メールは読まずに破棄しています。