『恋の病』

加藤弘一
*[01* 原 題<] Maladie d'amour
*[02* 製作年<] 1987
*[03* 監 督<] ドレー,ジャック
*[04* 出 演<] キンスキー,ナスターシャ
*[04*    <] オングラード,ジャン・ユーグ
*[04*    <] ピッコリ,ミシェル
*[05* 製 作<] ハピネット
*[05* 地 域<] R2、NTSC
*[06  枚 数<] 片面1層×1
*[06  時 間<] 114分
*[06* 音 声<] 仏語モノ
*[06* 字 幕<] 日本語
*[06* 画 面<] 16:9 LBX
*[07  特 典<] 
*[08* 作 品<]☆☆☆
*[08* 特 典<]
*[08* 画 質<]☆☆
*[08* 音 質<]☆☆

 未見だと思っていたが、冒頭の列車の場面で見たことがあると気がついた。そもそも、監督、出演者の顔ぶれからいって、見ていないはずはなかったのだが。話は適度に忘れていて、また楽しむことができた。

 ナスターシャ・キンスキーの演じるジュリエットは蓮っ葉な美容師見習で、医学部の老教授、ラウール(ピコリ)の囲い者になるが、弟子の若い医師クレマン(オングラード)に一目惚れしてしまう。二人は駆落ち同然にボルドーを出て、山奥の村でままごとのような暮しをはじめるが、医師としての野心を捨てきれないクレマンの姿を見て、ジュリエットはラウールの元にもどる。すべてうまくいくかに見えたが……。

 若い愛人にメロメロになるラウールのミシェル・ピコリが切ない。老人の嫌な面だけでなく、純な面も見せる。オングラードのクレマンは「ベティ・ブルー」のゾーグと重なる部分がある。奔放な女に振りまわされるという役どころを演じさせたら、この人の右に出るものはいない。しかし、なんといっても、ナスターシャ・キンスキーがいい。

 画質は、ハピネット(元のビーム)にしてはひどくない。音質はモノラルだが、ダイナミック・レンジが比較的広く感じられ、不自然ではない。特典はまったくない。

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