『宇宙戦争』 2005年版

加藤弘一 *[01* 原 題<] The War of the Worlds
*[02* 製作年<] 2005
*[03* 監 督<] スピルバーグ
*[04* 出 演<] クルーズ,トム
*[04*    <] ファニング,ダコタ
*[05* 製 作<] パラマウント
*[05* 地 域<] R2、NTSC
*[06  枚 数<] 片面2層×2
*[06  時 間<] 116+165分
*[06* 音 声<] 英語5.1、日本語5.1
*[06* 字 幕<] 日本語、英語
*[06* 画 面<] 16:9 LBX
*[07  特 典<] メイキング、インタビュー
*[07     <] 撮影日誌
*[08* 作 品<]☆☆☆☆
*[08* 特 典<]☆☆☆☆
*[08* 画 質<]☆☆☆☆☆
*[08* 音 質<]☆☆☆☆☆

 映画館で見てよかった作品である。SFXがすばらしいのはもちろんだが、変に話をひねくらず、原作に忠実なのがよい。家族愛を加味したのは、今の時代、しょうがないだろうし、くどくないので、傷にはなっていない。ラストの虚脱感は原作そのものだ。ストーリーに不満を持っている人が多いようだが、お涙頂戴をありがたがるバカは放っておこう。「宇宙戦争」はこれでいいのだ。

 自宅の小さな画面と貧弱な音響設備でどうかなと危惧していたが、ちゃんと楽しめた。画質・音質とも申しぶんなく、細かい音の動きがわかって、音に関する限り、映画館よりよかった。

 特典映像は基本的に7分程度にまとめたファイルが6本、14分の「外敵をデザインする」(トライポッドとクリーチャーのデザインで7分×2)、21分の撮影日誌が3本。いずれもメイキング映像を背景に、スタッフや出演者にインタビューする構成だが、7分を基本単位にしたのは正解で、ちょうどいい長さだと思う。

 「再び、宇宙人襲来」でスピルバーグは1953年版は核戦争に対する社会不安から生まれたこと、9.11で再び「宇宙戦争」に共鳴する時代が来ると考えたので、この映画を作ったと語っている。確信犯なのだ。

 驚いたのはこれだけの大作を準備3ヶ月、撮影2ヶ月、ポストプロダクション3ヶ月、合計8ヶ月で作っていたことだ。まさに職人芸だ。

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