大島弓子のマンガの映画化。大島とくいの老人の本卦がえりもので、80才の日暮里老人が20才の青年にもどり、お手伝いの娘に恋をする。日暮里老人の視点から描いているので、日暮里老人はデビューしたての伊勢谷友介が演じている。
原作は短編なので、隣の一家、訪ねてくる生残りの親友、なりすの弟、クレープ屋のオヤジなど、オリジナルのキャラクターを追加し、話をふくらませている(どこがオリジナルかは特典映像で紹介されている)。コアな大島弓子ファンは反発するかもしれないが、かなりうまくいっていて、1時間半の映画として一つの世界を作っている。
ふりふりの衣装の池脇千鶴はうまいが、期待上でも以下でもない。伊勢谷友介はこの映画の時点ではまったくの新人で、素人くさい棒読み芝居だが、それが逆に昔の一途な青年ぽくてマイナスになっていない。
画質・音質とも普通。