noteを開設してから1週間たった。1日1本づつ投稿して、8本になった。
noteでは「いいね!」を「スキ」と呼ぶ。各記事、1つづつ「スキ」がついているが、『アップルを創った怪物 もうひとりの創業者ウォズニアック自伝』だけは9もついている。
PVが多いわけではない。現時点で一番見られているのは、一番最初に投稿した『Winnyの技術』で、ウォズニアック自伝の倍以上のPVがある。
これだけの差がつくのは、おそらく、実際に読んだ上で「スキ」をつけているからだろう。noteは実読率が高いと言われていたが、当っているのか。
書評としては特にうまく書けているとは思えないが、対象となった本が読者に好感されているのかもしれない。
伊藤典夫氏のはじめての著書(!)、『伊藤典夫評論集成』 をいただいた。厚さ8cm近い貼箱に納められた1,200ページ超(!!)の大冊で、想定は格調高く、造本も堅牢である。出版情勢の厳しい昨今、これだけの本を出す決断をした国書刊行会に感謝したい。
この出版にあわせて、noteの予定を変更し、浅倉久志氏の『ぼくがカンガルーに出会ったころ』の書評を再掲した。これまでに書いたディレイニー関係の記事を掲載した後に、『伊藤典夫評論集成』 の書評を新稿として載せる予定である。
noteには過去に書いた書評を再録してきたが、はじめての新稿を掲載した。邵丹『翻訳を産む文学、文学を産む翻訳 藤本和子、村上春樹、SF小説家と複数の訳者たち』(松柏社)の書評である。
この本は村上春樹の文体に影響をあたえたブローティガンとヴォネガットの翻訳を手がかりに、SFの翻訳が現代日本文学にどのようなインパクトをもたらしたかを実証的に研究した博士論文がもとになっていて、『伊藤典夫評論集成』の露払として最適だと思ったのだ。
『伊藤典夫評論集成』の書評はまだ書けていない。本文だけで1200頁もあり、全部読んでから書くのでは発売日に間にあわないから、最初から見切発車するつもりだったが、読みはじめるとずるずると読んでしまって、なかなか原稿にとりかかれない。毎日、一本づつnoteに載せてきたのに、昨日は穴を空けてしまった。
今日も間にあいそうもないので、蓮實重彦『小説から遠く離れて』の書評を再録した。
ブローティガンとヴォネガットが認知されるにしたがい、SFが文壇に受けいれられていったという邵丹氏の見立てはその通りだが、同じ頃、純文学の側がSFに接近する動きもあった。それを論じたのがこの書評だ。
先ほどnoteに『伊藤典夫評論集成』の書評をアップロードした。
最後の2章以外は全部読んでしまった。やや大きめの重い本だったので、肩こりがひどくなった。
『伊藤典夫評論集成』の書評が初日で72ビューに達した。これまでのところ、noteの記事は初日に10ビューいくかいかないかなので、いかに注目度が高いかがわかる。その後も増え続けて、現時点で109ビューまで伸びている。
問題なのは、いくらPVが増えても、他の記事に流れていかないことだ。noteはサイト内の動線が弱いといわれているが、その通りだ。
そこで5月になったら公開しようと思っていた「note目次」を繰上げて公開することにした。ゆくゆくはtopicaも復活させるつもりだ。
今日はペイゲルスの『禁じられた福音書』 の書評を掲載した。明日、明後日も聖書ものの予定だ。
録画しておいたBS日テレの「磯田道史の歴史をゆく 光秀の真実2時間SP」を見た。明智光秀はさんざん語られた感があるが、前半は山崎の合戦敗北後、後半は坂本城で、新情報が惜しげもなく出てきて、見応えがあった。
坂本城がこんなに凄い城だとは思わなかった。京都の近くに、こんな凄い城を作ってしまったので、光秀は勘違いして、天下を狙うようになったのではないかという磯田氏の説は説得力がある。 #「磯田道史の歴史をゆく」は昨年11月に第一回「京都の真実2時間SP」を放映し、後半で最近注目されるようになった『乙夜之書物』をもとに、新たな本能寺の変像を語っていた。『乙夜之書物』については、発見者の萩原大輔氏の著書がある。
明智光秀関係の本は『麒麟が来る』の頃にたくさん出て、20冊くらい買いこんでいるが、アウトプットがなかったので、数冊しか読んでいない。noteというアウトプットが出来たので、おいおいとりあげていくつもりだ。
先月末に、noteに聖書ものの書評を4冊載せたが、なぜか『失われた福音書』のPVが段違いに多い。他の3冊と較べて、特にすぐれているわけではないし、そもそもQ資料なんていうマニアックな話題がなぜ受けているのだろう?
今日は町田康『告白』の書評をアップロードした。20年近く前に書評だが、今読みかえしても、そんなに悪くない。
noteをはじめて一ヶ月ちょっとたったが、どんな記事がPVが伸びるのか、見当がつかない。『伊藤典夫評論集成』のPV一位は予想通りだが、『現代日本の異体字』がどんどん伸びているのだ。直近一週間の集計だと、『伊藤典夫評論集成』を抑えて、『現代日本の異体字』が一位になってしまっている。
『現代日本の異体字』は純然たる学術書で、漢字の研究者以外が読んでも面白くないと思う。おそらく、ツィートか何かの形でリンクを張ってくれた人がいて、それでPVだけが増えているということではないか。
今日は呉善花『漢字廃止で韓国に何が起きたか』を公開した。「書評空間」に載せた時はかなり評判になった記事だが、note ではどうだろう?
科博で「古代DNA」展 を見た。知っている話ばかりで期待はずれだったが、土偶と剥製はよかった。ニホンオオカミの剥製の実物は初めて見たが、写真よりはるかに華奢で、気弱そうに見えた。近くにあった秋田犬に位負けしていた。
今日はメンジーズ『1421 中国が新大陸を発見した年』を掲載した。はっきり言えばトンデモ本であるが、いろいろと想像力を刺激してくれる。
埼玉芸術劇場で「マクベス」 を見た。最初はくどいと思ったが、夫人の死を知らされた後、一人で運命と闘いつづける藤原マクベスに感動した。「くどい」が「重厚」に変った。
今日はリヴァシーズ『中国が海を支配したとき』を掲載した。『1421』と違って、まともな本である。