1956年、山梨生まれ。早大政経卒。小説家。1990年、デビュー作『プレーンソング』を群像に発表する。なにごともなく時間が過ぎていくことの充実をとらえた作風は吉田健一を思わせる。哲学的な思索を手にとどく言葉で定着しようという試みも吉田健一ゆずりかもしれない。1995年、「この人の閾(いき)」で芥川賞。1997年、『季節の記憶』で谷崎賞。