セントラルパークの空撮に憂鬱なスキャットがかぶさる。そうそう、このメロディだ。夫役がジョン・カサヴェテスだったとか、二人が住むアパートのモデルがダコタ・ハウスだったとか、発見があって楽しいが、画質・音質ともにお粗末で、これでDVDとは情けない。
本篇はともかく、特典の回想インタビューは悪くない。ロマン・ポランスキーを引っ張りだすために、彼の好きなスキー映画を撮るという触れこみで原作を読ませたとか、ミア・ファローを抜擢したのはプロデューサーの方で、ポランスキーは原作に近い、あっけらかんとしたチューズデー・ウェルドを考えていたとか。40年近い昔の話なのに、三人ともよくおぼえていて、楽しそうに話している。
「メイキング」の方は「ミアとロマン」という題名で公開時に作ったものらしく、画質はいまいち。今風の編集だが、メイキングは40年前から進歩していないのか。