傑作。三回見たが、見るたびにおもしろくなる。封切で見ておくのだった!
公開時には米軍べったりの戦意高揚映画だと、散々たたかれていたが、どこが戦意高揚なのだ。1993年10月3日の作戦が無謀だったか、その後の対応のどこがまずかったかをドキュメンタリ的に容赦なく描ききっている。事実に即することが死者に対する礼儀だという姿勢が一貫している。ヒューマニズムだ、なんだのといった馬鹿げたことはもうやめにしよう。
内容もいいが、DVDとしても第一級の出来である。フィルムの粒子感を強調した画面が再現されていて、戦場の緊迫感が皮膚感覚的に迫ってくる。DTS音声は濃密。銃弾のはじける音に震えがきた。