『ザ・ダイバー』

加藤弘一
*[01* 原 題<] Men of Honor
*[02* 製作年<] 2000
*[03* 監 督<] ティルマンJr.,ジョージ
*[04* 出 演<] グッディングJr.,キューバ
*[04*    <] デ・ニーロ,ロバート
*[04*    <] セロン,シャーリーズ
*[05* 製 作<] Fox
*[05* 地 域<] R2、NTSC
*[06  枚 数<] 片面2層×1
*[06  時 間<] 129+59分
*[06* 音 声<] 英語5.1、日本語5.1
*[06* 字 幕<] 日本語、英語
*[06* 画 面<] 16:9 LBX
*[07  特 典<] ドキュメンタリー 「真実のマスターダイバー」
*[07     <] 音声解説(グッディングJr.、監督、脚本家、製作)
*[07     <] メイキング、未公開シーン、絵コンテ
*[07     <] オリジナル予告編&TVスポット
*[07     <] ミュージック・ビデオ“Win”ブライアン・マックナイト
*[08* 作 品<]☆☆
*[08* 特 典<]☆☆☆
*[08* 画 質<]☆☆☆☆
*[08* 音 質<]☆☆☆

 アメリカ海軍最初の黒人ダイバーになったカール・ブリシラの半生を描いた実話映画。感動作になる材料はたくさんあるのだが……

 白人は黒人と同じプールにはいるのを嫌がるという話を読んだことがあるが、1950年代の海軍も同じで、黒人は特定の曜日しか海で泳げないというエピソードが出てくる。水泳ですらそうなのだから、当時は黒人がダイバーの訓練などもってのほかだった。主人公のカール(グッディングJr.)は百回願書を出して、訓練所にやっと入所を赦されるが、中でも執拗な差別をうける。カールをいじめる鬼教官のビリー・サンデー(デ・ニーロ)との間に友情が生まれるのは定石通り。

 めでたくダイバーになったカールは海に沈んだ核弾頭を発見するという手柄を立てるが、その直後、事故に遭って片脚を失う。ダイバーとして再起しようとするカールに、海軍当局は退役を迫る。酒に身をもちくずしていたサンデーはカールを励まして、ダイバーとして働けることを実証すべく特訓する。

 実話だからしょうがないのかもしれないが、カールが完全すぎて、映画の主人公としての親しみに欠けるのは致命的である。

 その分、サンデーが弱さをかかえているのだが、サンデーとその妻(セロン)の場面は大幅にカットされたらしく、第二の主人公というほどの存在感はない。

 いい材料をそろえながら、料理の仕方がまずく、本篇よりも音声解説の方がおもしろいという結果に終わっている。なお、出番はすくないが、エリザベス・テーラー風に装ったシャーリーズ・セロンの美しさは一見に値する。

 特典のミニ・ドキュメンタリー「真実のマスターダイバー」には、モデルとなったカール・ブリシラ本人が登場する。一芸をきわめた人間の顔をしていて、風格がある。映画の場面なんかいらないから、彼の話をもっと聞きたかった。未公開シーンはデ・ニーロとシャーリーズ・セロンの場面が多い。これが復活したら、別の映画になってしまうだろう(カットする前の3時間15分版がどこまでおもしろいか疑問だが)。

 色がこってりのっていて、好き嫌いがあるかもしれないが、画質はかなりいい。音はサラウンドになっているが大味。

Copyright 2003 Kato Koiti
This page was created on Mar30 2003.
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