「キング・コング」もの。シャーリーズ・セロン目当てで見たが、意外にもおもしろかった。ディズニーのファミリー映画だから、悲劇では終わらないだろうとわかっていたが、最後まではらはらさせてくれた。
IMDによると1949年製作の『猿人ジョー・ヤング』のリメイクだそうである。今日では興行師が見世物にするなどという設定は許されないので、動物学者が密猟から守るために自然動物園に連れてくることになっている。ヒロインのジルの母親をジェーン・グドールのようなゴリラ学者にしたり、因縁のある密猟者を悪役にした脚色はうまくいっていて、現代のストーリーとして通る。
シャーリーズ・セロンは『サイダー・ハウス・ルール』の前年だが、同じショートカットで、もっとお転婆の感じ。輝くばかりに美しく、ほとんどすべての場面に彼女が登場する。ファンなら絶対に買いである。
特典はオリジナル予告編のみ。画質は普通。ドルビー5.1で、地響きが盛大にはいっているが、音像は横一直線に並ぶような印象で、サラウンド感は薄い。