これもUS版で見た。長い前置は『天空の城ラピュタ』と同じである。
宮崎アニメの中ではあまり印象に残っていなかったが、今回、見直してみると意外によく、『もののけ姫』の上にランクしたい。細部まで作りこまれていて、繊細なタッチが魅力的である。
英語版の吹替はひどい。クリスティン・ダンストにキキをやらせたのはミス・キャストだ。一人で大都会に出てきたキキが何度も落ちこんでは元気をとりもどすところがいいのに、『スパイダーマン』のイモ娘は最初から最後まで一本調子の脳天気でわめきちらすのだ。しかも、声が老けている。もちろん、日本語のオリジナル音声で見れば差し支えないが。
特典ディスクにはいっている音声つき絵コンテはよくできていて、これだけ見てもおもしろい。