US版で見た。日本版は色が赤っぽいそうだが、US版はそんなことはない。封切から二年たつが、やはりおもしろい。
英語版吹替は、今回見た三本の中では一番よかった。監修のラセター氏が「誇りに思う」と言っていたが、これなら納得できる。千尋のチェイス、ハクのマースデンは二人ともよかった。『ラピュタ』のコンビもこの二人にやらせればよかったのにと思う。
特典ディスクには、メイキングとして、封切直前に日本テレビが放映した正味41分の特番がはいっている。もちろん日本語音声で、英字幕は非表示にできる。すでに見ている人もいるだろうが、宮崎御大みずからが夜食の即席ラーメンを作るというジブリの質素さというか、貧乏ぶりには、えっと思った。家族的で心温まるという言い方も可能だが、世界のジブリにして、こうなのである。調整室との間に仕切りのない録音スタジオで、スタッフが息をひそめてアフレコをしているのも、なんというか。日本人だって驚くのだから、アメリカ人には到底信じられないだろう。
画質・音質とも、三本の中では一番よかった。動画としての出来も一番いいのではないかと思う。