ティム・バートン製作・原案・キャラクター設定のミュージカル人形アニメだが、侮ってはいけない。これは芸術作品である。
ハロウィーンのお化けの住む町、ハロウィーン・タウンのジャックが、クリスマス・タウンに迷いこみ、クリスマスにかぶれてしまう。町の仲間に命令して、クリスマスの準備をはじめるが、もともとがハロウィーンのお化けの悲しさ、善意ではじめたのに妙な方向にそれていってしまう。脚本のキャロライン・トンプソンはうまい。
ストーリーが意外に深いだけでなく、人形のデザインとキャラクターがいい。ジャックに好意を寄せる継ぎはぎだらけのサリーが泣かせる。
英語版のジャックの歌の部分は、ティム・バートン作品に音楽をつけているダニー・エルフマンが歌っているが、日本語版は台詞・歌ともなんと市村正親が担当! 訳詩がよくてきていて、最高水準の吹きかえ。英語版・日本語版と二度楽しめる。
画質・音質とも標準。特典はない。コレクターズ・エディションを買っておくのだった。