ロアルド・ダール原作、ティム・バートン製作のファンタジー・ミュージカル。
両親と死別し、意地の悪い伯母さん姉妹に引きとられたジェイムズ少年が、庭に生えた巨大モモの中に潜りこんで、さまざまな虫とともに大西洋を渡り、憧れのニューヨークにいくというストーリーで、モモの外部の場面は実写、内部は人形アニメになる。虫のキャラクターがおもしろい。
ムカデがリチャード・ドレイファス、美人蜘蛛がスーザン・サランドンという豪華版。日本語版もすごくて、ムカデが市村正親、美人蜘蛛は麻実れい。麻実れいは顔も似ているし、もの憂げな声がまさに蜘蛛していて、スーザン・サランドンよりもはまっている。「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」同様、吹きかえのためだけでも買う価値がある。
画質・音質とも標準。特典はない。コレクターズ・エディションを買っておくのだった。
ロアルド・ダールの原作は評論社の児童図書館シリーズから、なんと田村隆一訳(!)で『おばけ桃の冒険』として出ている。絵本版も『』という題で翻訳されている。英語版はPuffin Bookから『James and the Giant Peach』が出ている。たまたまもっているが、クェンティン・ブレイクの陰鬱なイラストがいい。