『海底2万マイル』

加藤弘一
*[01* 原 題<] 20,000 leagues under the Sea
*[02* 製作年<] 1954
*[03* 監 督<] フライシャー,リチャード
*[03* 原 作<] ヴェルヌ,ジュール
*[04* 出 演<] メーソン,ジェームズ
*[04*    <] ダグラス,カーク
*[04*    <] ルーカス,ポール
*[05* 製 作<] ブエナ・ビスタ
*[05* 地 域<] R2、NTSC
*[06  枚 数<] 片面2層×1
*[06  時 間<] 127分
*[06* 音 声<] 英語5.1、日本語
*[06* 字 幕<] 日本語、英語
*[06* 画 面<] 16:9 LBX
*[08* 作 品<]☆☆☆☆
*[08* 特 典<]
*[08* 画 質<]☆☆
*[08* 音 質<]☆☆

 SFの古典、ヴェルヌの『海底二万海里』を半世紀前にディズニーが映画化した作品。手に汗にぎる冒険映画に仕上がっていて、今でもおもしろい。原作が1869年で、映画製作時点ですでにレトロだったことになる。最初からレトロだと、かえって古びないのだろう。

 1950年代の映画なのでSFXに期待はしていなかったが、意外にも破綻はない。水のからむ特撮は難しいといわれているが、どうも実物大のモデルを海に浮かべて撮ったらしく、リアリティがある。総統の予算をつぎこんだのだろう。

 原作に忠実なのだろうと思うが、よく考えたら、子供版でしか読んでいないので、わからない。バルトがペダンチックな傑作と褒めていたような記憶がある。今度、きちんと読んでみよう。

 画質は半世紀前のフィルムにしては状態がいいが、色は「総天然色」というか、ほとんどポスターカラー。音はレンジが狭く、重低音はほとんどはいっていない。音を作り直せば、SFXがもっと映えると思う。

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