ナスターシャ・キンスキーが『テス』の直前に撮った作品。大昔、ビデオで見たことがあるが、DVDで画質が向上したし、モザイクもなくなり、ナタキン・ファン必携の一枚(日本でしかDVD化されていない)。
造園家のジュリオ(マストロヤンニ)は娘ほども年の違うフランチェスカ(キンスキー)と一夜をともにするが、昔の恋人の娘だとわかり、自分が父親である可能性も出てきた。フランチェスカに引かれながらも、実の娘かもしれないと思うと、関係を深められない。ジュリオの煮え切らない態度にフランチェスカは焦立ち、ジュリオはいよいよ振りまわされるという、いかにもという話。
ストーリーそのものはありきたりだが、ナスターシャ・キンスキーの凄みのある美貌が尋常ではない。マストロヤンニのとぼけた演技もいい味を出している。
画質・音質は四半世紀前の作品としては並。ナスターシャ・キンスキーの声は吹替か?