『キングコング』1933年版

加藤弘一 *[01* 原 題<] King Cong
*[02* 製作年<] 1933
*[03* 監 督<] クーパー&シュードサック
*[04* 出 演<] レイ,フェイ
*[04*    <] アームストロング,ロバート
*[05* 製 作<] COSMIC
*[05* 地 域<] R2、NTSC
*[06  枚 数<] 片面1層×1
*[06  時 間<] 100分
*[06* 音 声<] 英語モノ
*[06* 字 幕<] 英語
*[06* 画 面<] 4:3
*[07  特 典<] 
*[08* 作 品<]☆☆☆☆☆
*[08* 特 典<]
*[08* 画 質<]☆☆
*[08* 音 質<]

 いわずとしれた『キングコング』である。昨年はピーター・ジャクソンによるリメイク版が公開され、早々とDVDの予約がはじまっているが、これは1933年のオリジナル版である。高いI.V.C.版もあるが、ワンコインDVDで見てみた。

 オリジナルを見るのははじめてだが、ジェシカ・ラングが主演した1976年版は言わずもがな、傑作だと思った2005年版よりも面白かった。SFXもアン・ダロウ役の女優も、個々の素材は2005年版の方が格段にすぐれているが、作品としてはオリジナルの方がすごい。

 意外だったのは1976年版も、2005年版も、アン・ダロウはコングの純な心を理解し、愛してさえいたが、オリジナルではコング側の一方的な片恋で、ストーカーに追いかけられているのと同じ扱いになっていたことだ。

 泣かせる要素は皆無だが、それでも面白いのだ。ちまちました心理主義より、神話の方が圧倒的な力を持っているということだろう。

 フィルムに傷が多く、画質はいいとはいえないが、ボケはすくなく、十分楽しめる。I.V.C.版の画質が気になるところだ。

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