1943年、東京生まれ。小説家。早大文学部中退後、長期にわたって世界放浪。1979年、ヨーロッパ体験を書いた「愚者の夜」で芥川賞受賞。同年、愛人の子としてうまれながら、本妻に育てられるという数奇な生い立ちに材をとった『母と子の契約』で文壇に衝撃をあたえる。『女からの声』で野間文芸新人賞、『人間のいとなみ』で芸術選奨新人賞、『母よ』で讀売文学賞を受賞。
1994年、10年かけて訳しためたブコウスキーの短編集『町でいちばんの美女』を刊行。「最も適任の作家による翻訳」と評され、ブコウスキー・ブームの端緒をつくる。