ご存知、ハリウッド資本による武侠映画。SuperBit版でも出ているが、特典のついたコレクターズ・エディションで見た。
封切時に東劇で二回見ているが、DVDで見ても素晴らしい。DVDではあらさがし的な見方になりがちだが、最高の俳優と最高のスタッフをそろえただけに、びくともしない。これは傑作中の傑作である。欲をいえば、字幕はオリジナルに近づけて改良してほしかった(「碧名剣」は「青冥剣」に、「ウーダンの者たち」は「武当派」にすべき)。なお、公式サイトはまだ生きていた。
原作は4部作中の第3作で、多くのエピソードを削ってあるらしいのだが、くりかえし見ていると、背景がいよいよ気になってくる。王度盧の原作が読みたいが、依然として訳されていない(日本人の書いたノベライゼーションはあるが)。台湾では原作に忠実な全34回の電視版が放映されていて、来月、日本版DVDが発売されるが、半分に縮めた再編集版らしい(それでも10時間以上あるのだが)。
特典のメイキングとインタビューは英語の堪能なミシェール・ヨーが中心になっていて、チャン・ツィイーはスチル集にしか出てこない。スチル集は音楽のついた電気紙芝居で、なかなかいい。オリジナル予告編はアメリカで流れたものだが、「臥虎藏龍」という漢字を強調していて、かっこいい。
SuperBit版は未見だが、通常版でも画質・音質は十分いい。ヨーヨー・マの芳醇なチェロの響きが悠久の歴史に誘ってくれる。