『金色の嘘』

加藤弘一
*[01* 原 題<] The Golden Bowl
*[02* 製作年<] 2000
*[03* 監 督<] アイヴォリー,ジェイムズ
*[03* 原 作<] ジェイムズ,ヘンリー
*[04* 出 演<] サーマン,ユマ
*[04*    <] ベッキンセール,ケイト
*[04*    <] ノルティ,ニック
*[04*    <] ノーサム,ジェレミー
*[05* 製 作<] ケイエスエス
*[05* 地 域<] R2、NTSC
*[06  枚 数<] 片面2層×1
*[06  時 間<] 130+27分
*[06* 音 声<] 英語
*[06* 字 幕<] 日本語
*[06* 画 面<] 16:9 LBX
*[07  特 典<] インタビュー集
*[07     <] 予告編
*[08* 作 品<]☆☆☆☆☆
*[08* 特 典<]☆☆☆
*[08* 画 質<]☆☆☆
*[08* 音 質<]☆☆

 ヘンリー・ジェイムズ後期の大作、『金色の盃』の映画化である。監督は『ボストニアン』、『鳩の翼』でジェイムズを手がけてきたジェイムズ・アイヴォリーで、アイヴォリー流のコスチューム・プレイの集大成といっていいだろう。

 映画館で二回見たが、DVDでじっくり見直しても、みごとである。ユマ・サーマンが主演ということになっているが、ケイト・ベッキンセールに完全に食われている。ケイト・ベッキンセールの魅力が一番よく出ている作品ではないだろうか。

 アダムの年齢を大幅に引きあげるなど、原作をかなりアレンジしているが、かえって小説の構造がはっきりしたと思う。あの難物をよくここまで料理したものだ。ヘンリー・ジェイムズを研究している人にとっても、触発されるところが多いはずである。

 画質は輪郭を強調しているのか、映画館よりもくっきりしている。衣装や壁紙の模様が見えすぎかなと思わないでもないが、要求しすぎか。音場感はあまりない。

 特典のインタビューはせわしないが、おもしろい。ケイト・ベッキンセールは嫌な女の役がつづたところだったので、可愛い役が回ってきてうれしかったと語っているが、どんな役をやっていたのだろう。

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This page was created on Apr30 2003.
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